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欧州最高峰単身登頂

前回、焦り・・・はここをクリック。



※全て自分で調べて登る人は見ないでね。ネタバレしますよ。



6時37分(日本時間12時37分)
欧州最高峰エルブルース(5,642m)に登頂
しました。


コースタイム8時間を6時間で踏破。
しかも本日のtop summiterで一番乗りで欧州のてっぺんに着きました。

累積歩行標高:6,640m+チェアリフトから靴落として拾いにいった300m

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20日23時30分
今日サミットプッシュするのは間違いじゃない?って位の強風と吹雪。


ここ数日、昼過ぎから天気が崩れ、明け方快晴、そして昼過ぎからまた崩れるというのを繰り返し見てきたし、何より風や雪だけで言えば、”厳冬期の北アルプスの方が条件厳しいし”って言い聞かせて、スノーモービルに乗車。


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21日0時30分
パスツーコフ岩直下(4,600m)からスタート。
※季節と雪質によってはパスツーコフ岩上部まで行ってくれません。


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パスツーコフ岩上部(4,800m)まで徒歩約30分です。


P7202605.jpg
▲パスツーコフ岩直下からトラバースに入るまで斜度キツイです。


気温マイナス18度と予想よりも暖かいのに風が強く体温を奪われました。
風速15mくらいなので体感温度はマイナス30度くらいです。

雪質は締まっており、登りの条件は良かったのですが、服とザックはすぐに凍りました。
空気は薄く歩行速度はゆっくり。


パスツーコフ岩直下を出発して1時間ほど歩くと先発隊が見えました。
※パスツーコフ岩上部から壊れたラットラックまで約40分です。


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▲帰りに撮った写真。壊れたラットラックが埋まってます。


先発隊はエストニアの5人パーティです。
壊れたラットラックで休憩していたので少し話しました。
彼らはおととい5,400mのサドルまでいったそうです。


『簡単そうに見えるトラバースはかなりしんどかったよ』


同じタイミングで壊れたラットラックを出発し30分後。
また彼らは休憩です。

これくらいマメに休憩を取ればいいのですが、今日は調子も良く、そのまま進むことにしました。


ただ道が分からない。
降雪でトレースも消えてます。
晴れている時に何度も何度も山を見て予習したのですが、この辺りはなだらかな登りのトラバース。


P7202605.jpg
▲トラバース印の辺りを進んでいます。


先発隊を抜いたのはいいけれど、ホワイトアウトに加え、横殴りの吹雪の影響もあり50m間隔で刺されているポールが見えません。

向かう方向は合っているので、あとは標高です。
今の標高が約5,200mなので、なだらかに約5,400mまで標高を上げても大丈夫。


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▲帰りに撮ったトラバースの写真(下山方向を向いて撮影)


なぜならエルブルースは双耳峰で中間のサドル(日本ではコルと呼ばれてます)の標高が約5,400mだからです。


進む方向に自信があっても、ふと目の前にポールが見えると安心します(笑)



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相変わらず風がつよく左前方から吹雪だけでなく、積もって氷状になった雪も打ち付けてくるので進みにくいです。

そんな悪天候の中、一瞬見えるのは頭上だけでなく自分より下や横に広がる満天の星には癒されました。


現地でもらった情報をまとめると、パスツーコフ岩上部(4,800m)からトラバース開始地点(5,100m)までは傾斜約25~30度、ロープは要りません。トラバースは最初やや登り気味ですが、岩稜を越えたあたりからサドル手前の数百mまではほぼ水平です。
パスツーコフ岩上部からサドルまでコースタイム登り5時間。


P7210124.jpg
▲帰りに撮ったサドル手前の写真(サドル手前からサドルに向いて撮影)


サドルは広くて平坦です。そのうえ、ホワイトアウトしているので簡単に方向を見失います。
なので、何度もなんども自分の居場所を確かめました。


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▲帰りにサドル近辺を撮った写真(下山方向に向いて撮影)


エルブルースは西峰が最高峰なのでルートはサドルから左に逸れるハズ。


そんなころ、気がつけば風が止んでました。
辺りもほんのり明るくなってきました。
気温は変わらず低いです。


zaku.jpg
▲ザックも凍ってます。


見上げると周りを覆っているガスの向こうに青空が見えるので、いまガスの中、中層にいることが分かります。
これを抜けたら雲海がっ!って思うと足が進みます。


とは言っても、酸素薄いし呼吸は苦しいのでペースを崩すことなくゆっくり歩を進めました。


サドルから進むと斜度の急な斜面をトラバース気味に登る形となります。
ここにはフィックスロープが設置されてます。その後、広いプラトーが山頂まで続きます。
サドルから山頂までコースタイム登り2時間。


P7210120.jpg
▲帰りに撮った写真(サドル上のトラバースからサドルを撮影)


私はフィックスロープを使いませんでした。
ハーネスなど念の為、小屋まで持ってきましたが、この場所だけのためにハーネス、カラビナ、スリングで重量を増やしたくなかったので最後まで悩んだけど小屋に置いてきました。


結果、必要なかったです。


残雪期の奥穂山荘~涸沢ヒュッテ間を行き来出来るなら余裕です。
仮に滑落しても止められると思います。


ここを越えると斜度が緩くなります。

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▲山頂付近プラトーから東峰方向を撮影


山頂(だと思ってた)とは違う方向にポールが刺されています。
でも、山頂の方向にもポールが見えます。

悩みましたが、違う方向に刺されているポールは斜度が緩く登りやすいだけやろ、このままショートカットで直登して早く山頂を落とそうっ!


P7210106.jpg
▲このトンガリを山頂と思った。。。


そう思ったのが間違いでした(−_−;)
ピークに出たら、ここよりもさらに高所で如何にも山頂ここっ!


なんで欲だした??

ぼくはこっちだよっ!♪



って所が目の前に…


ドンッ!


空気薄い中、がんばってショートカットして直登しはぁはぁ?ぜぇぜぇ?言ってんのに。。。


これにはさすがに心折れました…


そぉーです!
まさかのニセピークに登頂したよ?的な…


ホントに心折れました…


もっと言えば、


やっと着いたっ!


って、今までの日本での苦労や現地入りしてからの苦労が思い出されて、若干感極まって目が潤んでたんよね…


それがねっ!


えっ?山頂ちゃうのん?


ってハシゴ外された的な(笑)


気を取り直してルートを修正して、こっからは怒りモードっすよ!


Top Summiterも掛かってるし、ガシガシ!!進んでやった!


※実際はそんなに早くない・・・
分かるでしょ?気持ちの問題・・・


空気薄いし疲労もあるのにガシガシ行けるわけないじゃん(−_−;)


ホントは町なかのじいさんより遅いはず・・・


そんなこんなで念願叶って欧州最高峰に立つことができました。


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▲植村さんところの旗

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▲ダイビング仲間の寄せ書き

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▲おまもり

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▲山頂の石をおみやげに。




天候に左右され判断も誤り、予備日が減っていく焦りもありましたが、何とか運も手に入れられたように思います。


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(株)モンベルさま
年末のアコンカグアを待たずに新調していただいたウェア(ダイナアクション パーカ、アルパインパンツ)は相性よくストレスを感じませんでした。また新作のリッジライン パックは馴染みが良くピークハント系登山のマストアイテムになりそうです。帰国後、改めてご報告いたします。強風で旗出せませんでした。

(株)ビジョンさま
globalWi-Fiが提供する全世界をカバーしたWi-Fi環境ありがとうございました。
今回初めて360°カメラも使用しましたがiPhoneのパノラマよりも圧倒的に使いやすく仲間たちからも大好評でした。
Wi-Fi環境など帰国後改めてご報告いたします。

イワタニ・プリムス(株)さま
カートリッジが海外でも見つかる安心感、高所での発熱カロリーともに素晴らしすぎます。ありがとうございました。

ザンバランさま
高所低温環境での信頼性を今回再確認できました。ロシアのレンタルショップではザンバラン一色でした。

(株)ラックスさま
Fungoalのマーキングワッペンは薄く強度もありウェアのごわつくストレスを全く感じませんでした。ありがとうございました。

Violetta Matsueさん
Спасибо за помощь.
いろいろお世話になりました。
спасибо за заботу.
親切に感謝してます。

岡口屋さま
支援とお守りありがとうございました。落ち着いたら民宿に遊びに行きますね。

かお
現地とのやり取り通訳してくれてありがとう。本当に本当に助かりました。
手紙と手作りのお守りとても嬉しかったです。

大ちゃん
かっちょいいロゴ作ってくれてありがとう!
これだけでテンション上がった!

はるちゃんさん
アスリートエールでのご支援ありがとうございました。
諸事情ありましたが次の海外遠征で改めてお返しさせてください。
山頂の石とか持って帰ろうかな♬

美らサンゴのみんな
アコンカグア再挑戦に向けた前哨戦、クリアできました。応援ありがとうね!
強風で寄せ書き出せなかった…

同僚、山仲間、海仲間、バイク仲間、その他たくさんの皆さん、応援ありがとうございました。

帰国後は少しだけ休んだら年末のアコンカグア再挑戦に向けて調整を開始します。
引き続き温かい応援、よろしくお願いします♬




...
プロフィール

かたやん

Author:かたやん
障がいを理由にあきらめたくない!元バイクレーサーが次に選んだ挑戦!

出身地:兵庫県
趣味:登山、スキューバダイビング、旅行、釣り
仕事:経理事務

19歳の時、バイク事故を起こし、10日間意識不明の重体になりました。
奇跡的に意識は取り戻しましたが、主治医からは「左上半身は二度と動かない、右下半身は完全には曲がらない」と絶望的。

毎日、否定的に生きる私を変えたのは、病院で出会った小学生でした。
その小学生から『現実を受け入れて、最善の方法を選んで今を生きる』ことを教えられ、過酷なリハビリを決意。

度重なる手術と過酷なリハビリ末、奇跡が起き、事故から3年後、障がい者となりながらもバイクレースに復活。
そして、レースに参戦すること7年。
『障がい者でも表彰台に立つ。カラー2ページで特集される』
この2つの夢を叶えて引退。

引退後、仲間と登った槍ヶ岳(日本No.5:3,180m)登頂をきっかけに登山を開始。
事故から21年、腰の骨を左腕に移植するなど手術した回数は29回にもなりました。(2016年現在)

登山は私にとって簡単なスポーツではありません。
しかし、私が限界に挑戦する姿が、壁を越えようとしている人(特に障がいを持っている子供たち)に希望を与えていると知ったから私の挑戦には”意味がある!”そう思って、いろいろなことに挑戦を続けています。

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