待ってろ!カヤンベ!

前回”かたやん撃たれる?”はここをクリック


カヤンベ山の撤退からずっと悩んでいた思い。


単独に拘りたい!

昨日感じた見えない壁、限界を超えたい!

本当はあの壁を超えれていたんじゃないの?

すぐにムリって諦めただけじゃないの?

再挑戦って恐怖の氷河帯をもう一度登る気持ちがあるの?

登りだしたら12時間以上の戦いだよ?


”カヤンベへの再挑戦か、チンボラソへの挑戦か・・・。”

”カヤンベか、チンボラソか・・・。”

”カヤンベ・・・チンボラソ・・・。”



チンボラソは標高6,310m。
カヤンベよりも500m高い山。
エクアドル最高峰であり、地球の中心点からの距離が最も遠い場所。


一方、カヤンベは標高5,790m。

でもそのカヤンベの頂に立てず、5,580mで撤退・・・。

カヤンベ撤退の事実から考えるとチンボラソに登っても結果は見えてる・・・。




現地の案内にはこう書かれています。

『世界で最も高い地点に赤道が通っており、世界で唯一雪に覆われた赤道地点として登録されているカヤンベ山。標高はエクアドルで3番目に高く、その氷河は最大で最も美しいと有名です。

アドレナリン中毒者には5,500m地点で最高のスキーを楽しむこともできますが、技術的に登山が難しいため、エクアドルのどの山よりも挑戦者は少ないです。

エクアドルの火山アベニューの北方に位置し、登山口は南半球にあり、山頂は北半球にあります』




カヤンベ撤退の事実。


予定通りチンボラソに(6,310m)挑戦したい!
本心はこれでした。

でも、カヤンベでの限界にも、もう1度挑戦したい!
これも本心です。





登りだしたら12時間以上の長期戦・・・またカヤンベの頂まで登るのかと考えました。

『カヤンベに再挑戦してまた撤退したらどうしよう?そんな事になるくらいならチンボラソに挑戦して撤退した方がサマになるんじゃないか?』と言うようなことを考える弱い自分がそこには居ました。


でも不思議なことに、このままどちらにも登らないって気持ちはありませんでした。


”カヤンベ5,580mでの撤退=チンボラソの敗退”を意味するくらい大きな出来事で”自分の限界が大きな大きな見えない壁”となってそこにありました。



今回のテーマの1つは

『自分の限界に挑戦する』






朝起きた時には決意していました。





”よし、カヤンベに戻ろう!”





宿の主人に連絡したら


『おまえは家族だ。いつでも帰っておいで』って。




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▲カヤンベに戻る途中、初日に挑戦したイリニサノルテ(5,127m)の山頂が見えました。


カヤンベに着くとお昼ご飯を用意して待っていてくれました。

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ソボポテトっていう芋のポタージュスープと豚の骨付きカルビ。
これ激うまでした。

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『タカ、また挑戦するのか?チンボラソはどうしたんだ?』


「チンボラソは単独で入山できないし、それよりも自分の限界に挑戦したいんだ!もう一度カヤンベに挑戦したいんだ!」


『やっぱり、お前はイカれてるよ(笑)。俺たちも祈ってる』





カヤンベ山に向かう道中、主人が車を停めて窓を開けました。


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『タカ、その葉っぱを千切ってもんで嗅いでみろ』


木の葉を千切り手のひらでクシャクシャ揉み揉み。

嗅いでみるとミントに似た心地いい匂いがしました。


『リラックスするんだ。リラックスすればきっと登れる』
『リラックス、リラックス』



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▲こんなに良い眺めなのにあっという間に天候が崩れました。


山小屋に着くと、


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▲小雨がぱらついて虹がかかっていました。

宿の管理人たちが
『なんだ、おまえまた来たのか?スポンサーが付いているからか?』
『おまえはすごいやつなのか?』



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そんな中、日本語を少しだけ話せるチベット人が居たので、中国語を交えながら自分の身体の事や海外の高所登山が今回初めてであること、単独で挑戦すること、おとといのリベンジを果たしたいことなどを話すと、


『みろ、ここにイカれた日本人が居るぜ!(笑)』


夕食の場が一気に賑やかになり、少し緊張がほぐれた瞬間でした。

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▲このプリンは特に絶品


夕食後は挑戦に備えて早々に寝ました。

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次回”限界を超えるとき!!”はここをクリック

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プロフィール

かたやん

Author:かたやん
障がいを理由にあきらめたくない!元バイクレーサーが次に選んだ挑戦!

出身地:兵庫県
趣味:登山、スキューバダイビング、旅行、釣り
仕事:経理事務

19歳の時、バイク事故を起こし、10日間意識不明の重体になりました。
奇跡的に意識は取り戻しましたが、主治医からは「左上半身は二度と動かない、右下半身は完全には曲がらない」と絶望的。

毎日、否定的に生きる私を変えたのは、病院で出会った小学生でした。
その小学生から『現実を受け入れて、最善の方法を選んで今を生きる』ことを教えられ、過酷なリハビリを決意。

度重なる手術と過酷なリハビリ末、奇跡が起き、事故から3年後、障がい者となりながらもバイクレースに復活。
そして、レースに参戦すること7年。
『障がい者でも表彰台に立つ。カラー2ページで特集される』
この2つの夢を叶えて引退。

引退後、仲間と登った槍ヶ岳(日本No.5:3,180m)登頂をきっかけに登山を開始。
事故から21年、腰の骨を左腕に移植するなど手術した回数は29回にもなりました。(2016年現在)

登山は私にとって簡単なスポーツではありません。
しかし、私が限界に挑戦する姿が、壁を越えようとしている人(特に障がいを持っている子供たち)に希望を与えていると知ったから私の挑戦には”意味がある!”そう思って、いろいろなことに挑戦を続けています。

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